育毛・産後抜け毛

■ 育毛

まず初めに、「発毛」と「育毛」は別だということをご理解していただきたいと思います。

育毛とは、名前の通り、現在生えている毛を育てていくことを指します。
薄毛の方は、毛は生えているけれど、細くて短い髪の毛の方になります。
その髪をしっかりとした太さがあり、途中で抜けてしまわない長い毛に育てることを育毛と言います。
育毛すべき髪は、すでに薄毛が進行している状態だけではなく、薄毛のサインと取れる症状が出ている状態でも育毛すべきです。
頭皮の状態からわかる薄毛のサイン、、、「頭皮が固い」「頭皮が赤い」「フケが多い」「常にベタつく」など、さまざまあります。
頭皮が固いということは、頭皮の血行状態に問題があります。
頭皮の血行状態は、髪の栄養状態に直接関わってきます。
そのため髪が栄養不良状態になっている危険性が高いです。
また、「頭皮が赤い」「フケが多い」「常にベタついている」場合は、頭皮の環境が悪化している状態です。
これらが慢性的な場合も、育毛による対策が必要になります。
薄毛の原因には「遺伝」「栄養不良」「頭皮の状態悪化」などがあげられます。
遺伝についてはある程度仕方がない部分はありますが、それ以外の対策として、「髪への栄養補給」と「頭皮環境を整える」ことが重要です。
そして発毛ですが、、、
発毛も、名前の通り、毛が抜けてしまっている毛穴に毛が生えるようにすることです。
本来健康な頭皮の場合は、一度毛が抜けてもまた新しい毛が生えてきます。
何らかの原因で生えて来なくなってしまった毛穴から、再び毛が生えるように頭皮の改善を行うことを発毛といいます。
ただし、むやみやたらに発毛を意識して努力すればいいというものではなく、発毛するための土台を作っていかなければ、思うような発毛ができません。

【頭皮環境が悪化する原因】
発毛するべき頭皮環境になってしまう原因としてあげられるのが、 喫煙、ストレス 、乱れた生活習慣の3つです。
喫煙は煙草に含まれるニコチンによって血管を収縮させてしまう働きがあるので、煙草を多く吸う人ほど血管を収縮させてしまい、その分頭皮に運ばれる栄養が行き届きにくくなります。
栄養が行き届きにくくなるほど、発毛しにくい頭皮環境になってしまうため、薄毛の元になります。
ストレスも同様に血管を収縮させてしまうので、煙草と一緒に対策する必要性があります。
そして運動不足や睡眠不足、偏った食事など乱れた生活習慣も発毛を大きく妨害してしまいます。
運動不足は身体の筋肉量を減らしてしまいますし、睡眠不足は体内のホルモンバランスを崩してしまうだけでなく、身体がいつも疲れたような状態になります。
偏った食生活は血液濃度を高める原因になりますし、血液の流れを悪化させる原因にもなるので頭皮に効率良く栄養が運ばれなくなります。
こうした結果、ヘアサイクル（毛周期）が乱れ、抜け毛や薄毛といった症状が起きてしまいます。

【当院の育毛プログラム】
まずは、何事も今の状況を知ることが重要です。
そこで問診票の記入やマイクロスコープでの頭皮の診断などを行い、患者様の目で患者様ご自身の現状を理解していただきます。
また、毛穴の状態などを確認し、今後その毛穴から毛が生えてくる可能性が乏しい場合はしっかりと患者様にご説明させていただきます。
前述したように育毛には頭皮の血液状態が重要となってきます。
そのため、鍼本来の力を利用し頭皮への血液供給量の増加を目的に行います。
また首の凝りや肩回りの凝りも頭部への血液供給量を低下させる原因と考えられるので、同時にアプローチし、さらに効果を高めます。
最後に再びマイクロスコープによる頭皮観察を行い、最初と比べていただき、どれだけ頭皮の汚れが落ちているのかなどを確認していきます。
こちらのマイクロスコープに関しましては、定期的に見させていただきます。
目に見えて変わるためには個人差がありますが、半年～1年以上かかるとされています。
そのためスコープで少しの変化や髪の成長などを実感していただければと思います。
さらに当院では上記に加え、「ヒト幹細胞培養液」を使用し、ヘアサイクルの正常化を目的とし治療します。

※「ヘアサイクル」とは、、、
成長期：髪の毛が成長する期間 退行期：髪の毛の成長が低下する期間 休止期：髪の毛の成長がストップし、抜け毛となる期間
ヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまいます。
※「ヒト幹細胞培養液」とは、、、
ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子は、脱毛ホルモンによって乱れたヘアサイクルの正常化が期待できます。（ヘアサイクルの正常化で育毛・発毛を促します。）
抜け毛や薄毛を発症しても髪の毛を成長させる毛母細胞はまだ残っているため、成長因子による育毛・発毛が期待できるのです。
また当院では、ホームケア用の専用シャンプーや専用トリートメント、自宅でも頭皮の汚れをしっかりと落としていただくためのクレンジング剤などもご用意しております。
当院で汚れを落としたからといってそれが永遠に続くわけではありません。
また汚れは溜まっていくのです。
そのためこうしたホームケアというのは非常に大切になってきます。

【他の治療法との比較】
一般的には「薬」での治療が有名ですが、月々だと国内産だと約３～５万円ほど。
海外輸入品だと約1～3万円ほどが相場となっております。
確かに月当たりだと当院に比べても安価ですが、飲み続ける必要があります。
薬で改善したからといって服用を辞めてしまうと、薄くなってしまった根本的な原因はなにも解決できていないため、また戻ってしまいます。
これは必然的に飲み続ける必要があるということです。
そう考えると、国内産の場合だと月約3万円を1年続けるだけでも36万円になり、20年だと720万円になります。
また20年飲み続けると考えると、副作用の心配もあります。


■ 産後の抜け毛、薄毛（女性）

産後の脱毛は分娩後脱毛症と呼ばれ、いくつかの原因が考えられますが、主な原因はホルモンバランスの変化（乱れ）です。
まずはヘアサイクル（毛周期）についてですが、「成長期」「退行期」「休止期」の3つから構成され、成長期に伸びた髪の毛は退行期には衰えて抜けやすくなります。
そして、休止期になり成長が止まることで脱毛していきます。
女性の場合はこのサイクルを4～6年で繰り返すと言われていますが、さまざまな理由でこのサイクルが乱れることがあります。
その一つが妊娠などによるホルモンバランスの乱れであり、これによりヘアサイクルが影響を受け、脱毛が目立つようになります。

【原因1：女性ホルモンバランスの変化】
女性ホルモンには「プロゲステロン（黄体ホルモン）」と「エストロゲン（卵胞ホルモン）」という2種類のホルモンがあります。
妊娠中はこの女性ホルモンが通常よりも多く分泌されます。
女性ホルモンには、髪の毛の抜け毛を防いだり、髪の成長を促進させたりする働きがあり、女性ホルモンが多く分泌されている妊娠中は、抜けるはずの髪の毛も抜けにくい状態となります。
妊娠中に毛深くなる人が多いのもこのホルモンバランスが影響しているためです。
産後はこの女性ホルモンは急激に減少してしまいます。
この減少により、妊娠中に抜けるはずだった髪が一気に抜け落ち、薄毛になってしまうのです。
【原因2：新しい生活でのストレス】
退院後お子様との生活が始まると、お母様たちは育児や家事に追われ休む暇もないというのが一般的です。
特に、夜は授乳や夜泣きなどでほとんど眠れず、長い間睡眠不足になる人も多いのです。
この新しい生活での睡眠不足や疲労、ストレスなどが薄毛や抜け毛を増加させてしまいます。
【原因3：産後のダイエットによる栄養不足】
妊娠中に体重が増えすぎて産後もあまり戻らないというお母様は多いのではないでしょうか。
そんなお母様達にありがちなのが産後の無理なダイエット。
特に、過度な食事制限は栄養不足にもつながり、産後の抜け毛を助長させる原因となるのです。
【原因4：・母乳育児による影響】
母乳育児が必ずしも産後の抜け毛、薄毛になるという根拠は明らかにされていませんが、お母様が食事から摂った栄養が含まれる血液がお子様のための母乳となるので、産後のお母様の体は栄養不足に陥りやすくなります。
栄養不足になると、髪の毛まで栄養が行き届かなくなってしまうため、髪の成長が止まり抜け毛につながると言われています。

上述のように産後の抜け毛、薄毛にはさまざまな原因がありますが、どれか1つとういものではありません。
1つの原因がまた1つの原因を誘発し、また1つというふうに悪循環に陥ります。

【当院の産後抜け毛治療】
当院では、「抜け毛、薄毛からくる不安、ストレス」「新しい生活環境からくる不安、ストレス」などに徹底的にアプローチします。
ホルモンバランスの乱れは一時的なものといっても過言ではありません。
何もしないと永劫乱れているわけではありません。
重要なのは、生えてくる髪の毛のための頭皮環境と栄養です。
新しい髪が生えようとしているのに、そこに汚れが詰まっていては成長を阻害してしまいます。
また、ストレスでは頭部の筋肉緊張を引き起こし、筋肉内を流れる血液が滞ってしまいます。
しっかりと栄養が髪に届かないと成長はありません。
そのため、炭酸クレンジングによる頭皮環境の改善と鍼治療による頭部への血流量の増加を目的とし、施術をさせていただきます。
また、日々の疲れで身体に不具合（肩こり、首コリなど）があれば、そちらもストレスの原因因子となるため、同時に治療を行わせていただきます。