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ヘアサイクルが乱れる原因

お世話になっております。

鍼灸師の前田です。

今回は以前ブログで書かせていただいた「ヘアサイクルの乱れ」「原因」を簡単にご説明させていただきます。

「原因」が理解できれば対策もしやすくなると思います。

普段の生活でしているあんな事やこんな事が意外と原因だったりするので、是非最後までご覧ください。

ではいきましょう。

Ⅰ)生活習慣で原因と考えられること

睡眠不足

睡眠中は髪の毛の発育に必要な成長ホルモンが分泌されています

しかし、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が滞ってしまうのでヘアサイクルを乱してしまうのです。

睡眠について詳しくみていきましょう。

・睡眠のメカニズム

 睡眠の種類には、

1)ノンレム睡眠 :主に脳と体の細胞を回復する深い眠り

2)レム睡眠 :記憶の整理をする浅い眠り

という性質の違う睡眠により構成されています。

ノンレム睡眠は約60分〜80分、レム睡眠は約10〜30分という長さとなっており、睡眠のサイクルは約90分周期と言われています

これを繰り返すことで人間は体を回復・成長させています。

 

・睡眠と成長ホルモン

成長ホルモンの分泌は睡眠中に行われます。

特に、就寝後から約3時間の間は、眠りが深く(ノンレム睡眠)成長ホルモンは最も分泌されるとされています。

成長ホルモンは、髪の成長や体の発育、さらに脳を休める上でとても重要なものになります。

・成長ホルモンと育毛の関係性

成長ホルモンの分泌と共にIGF-1(インスリン様成長因子1というものが生成されます。

IGF-1(インスリン様成長因子1)の働く作用については以下のとおりです。

  • 毛母細胞の増殖
  • 血行を良くする
  • 髪のたんぱく質の量を増やす

などの、髪を健康に育て、頭皮環境を維持する働きがあります。

 そしてIGF-1(インスリン様成長因子1)の生成は、成長ホルモンの刺激により起こるものになります。

つまり、ノンレム睡眠時に分泌される成長ホルモンによりIGF-1(インスリン様成長因子1)は生成されるので、

質の良い睡眠は頭皮の改善と健康な髪に良い影響を与えるということになります。

それに反して、充分な睡眠が確保出来ないと、成長ホルモンの分泌が減少し、結果的に髪が育たないということになります。

「寝る子は育つ」と昔から言うので、これはイメージしやすいのではないかと思います。

次行きます。

運動不足

デスクワークやスマホの普及により、ずっと同じ姿勢でいたりすることが増えたという方は少なくないのではないでしょうか。

運動不足は血行不良の原因になります。

そして血行不良になると髪の毛に栄養が行き届きにくくなります

また、育毛にとって運動が重要な理由は他にもあります。

1)ジヒドロテストステロン(DHT)を排出できる

ジヒドロテストステロンとは、AGAの発症・進行の主な原因となるホルモンです。

このジヒドロテストステロンは尿によって排出されるので、有酸素運動(軽く汗ばむ程度の運動)を取り入れることでAGAの進行を防ぐことに有効です。

ですので、普段から汗をかく人はジヒドロテストステロンの排出量が自然と多くなり、AGA進行を防止する効果があると考えられます。

2)血流の改善

体を動かすことによって、血液が全身に循環しやすくなります。

逆に言うと、体を動かさなければ血流が滞りやすくなります。

運動をすることによって血流(血行)が良くなり、血流が改善され、全身に必要な血液と栄養が行き渡ります。

これにより頭皮に栄養が安定して送られるので、髪の毛の成長促進が期待できるということです。

3)ストレス発散と自律神経バランスを整える

ストレス発散は、自律神経のバランスが整えられることに繋がります。

そのため、AGAの進行を防ぐための1つの要素となります。

ストレスを大きく抱えてしまうと、自律神経バランスが乱れやすくなります。

自律神経バランスの乱れはホルモンバランスの乱れにつながり、代謝も悪くなり、髪の毛の成長に悪影響を与えます。

また、ストレスは筋を緊張させてしまうため、血流が悪くなり、頭皮に栄養が届かず、AGA進行に繋がってきます。

適度な運動は、ストレス発散と自律神経のバランスを整え、AGAの進行抑止が期待できます。

 

偏った食生活

肉類やお菓子を食べ過ぎるなどバランスの悪い食生活は動脈硬化を促し、血流が悪くなります。

偏った食生活は止めることは、ヘアサイクルを保つためにも非常に重要なことになります。

育毛をしていく上で大事になってくる栄養素をご紹介します。

・タンパク質

髪の毛の主成分は、「ケラチン」というタンパク質で構成されています。その割合は99%にもなります。

そのケラチンが不足すると健康な髪の毛が生えにくくなり、髪の毛がやせ細りやすくなるのです。

そのため、ケラチンの不足を防ぐためにはタンパク質の摂取を意識したほうが良いと言えます。

・ミネラル

ミネラルは、体や骨を作るのに必要なものです。。また、ストレスの軽減も期待が出来ます。 

そのため、ストレスからくる抜け毛や、薄毛対策にミネラルの効果は期待できます。

・コラーゲン

髪の毛のもととなるものに毛包幹細胞という細胞があり、この毛包幹細胞を保護するのがコラーゲンです。

これが不足すると、頭皮の毛穴が小さくなってしまう可能性があります。

これが起こる理由としてコラーゲンが減少することで、毛包幹細胞が外部に排出されると考えられているからです。

・ビタミン

ビタミンは、頭皮環境を整える上で非常に重要な役割をしています。

特にビタミンB群は頭皮の新陳代謝を活性化し、ビタミンEは細胞の酸化を抑えるアンチエイジング効果といった効果があります。

ただし、何事もやりすぎはよくありません。

過剰摂取は薄毛の原因にもなりますので、1日の摂取量を考える必要があります。

・亜鉛

毛髪の成長に重要なのが亜鉛です。

亜鉛は髪の毛の成長に欠かせないミネラルの1つで、この成分の不足から髪の毛は育たなくなり、抜け毛の原因となります。

また、亜鉛はAGAなどの脱毛症の原因である、活性型男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を生成する5αリダクターゼを抑制する効果があります。

シスチン

髪の毛を構成するタンパク質の1つに硬質ケラチンがあります。

シスチンはこの硬質ケラチンを作る時に必要となります。

つまりシスチンを摂取することで、髪の毛の状態が良くなり、薄毛・抜け毛の予防と抑制に効果が期待できます。

・メチオニン

メチオニンは、タンパク質の原料となるものです。髪の毛を構成する主な成分がタンパク質になるので、メチオニンは重要な栄養素となります。      

しかし体内での生成が出来ないため、食事やサプリなどでの摂取が必要となります。

 

上述したものは育毛において重要となる栄養素になります。

しかし、いきなり今までの食事を大きく変えることは難しいことだと思います。

無理に食事を制限したりして、精神的にストレスをかけるのも良くないので、頭の片隅に置いて頂ければと思います。

ストレス

ストレスを感じると、交感神経が興奮し筋肉の緊張(筋肉が固くなる)が起こり、筋肉中を通る血管が圧迫され、血行が悪くなります。

それによって、毛乳頭細胞への栄養が供給されづらくなってしまいます。

また、交感神経が優位になると身体が興奮状態となり、睡眠の質が下がるため成長ホルモンの分泌が滞ります。

交感神経とは反対に副交感神経が優位になると、身体はリラックスした状態となり、睡眠の質が良いとされています。

交感神経と副交感神経の相互性は睡眠などにも大きな影響を与えます。また、育毛においても重要な部分ですので気になる方はこちらのブログをご覧ください。⇩

 

 

 

さらに、ストレスがたまると男性ホルモンを増加させてしまう可能性があります。

男性ホルモンが増えることが必ずしも薄毛や細毛に繋がるとは限りませんが、脱毛の原因となるジヒドロテストステロンは男性ホルモン(テストステロン)と5αリダクターゼが結合して生まれるものです。そのため、ストレスによる男性ホルモン増加が薄毛や細毛に無関係というわけでもありません。

その影響でヘアサイクルが乱れ、「成長期」が短くなってしまう可能性があります。

日常生活を送るうえでストレスは避けられないですが、自分の趣味を堪能したりなどで、あまりストレスを溜めこみすぎないように出来ればベストです。

 

いかがでしたでしょうか?

以前のブログでも書かせていただきましたが、育毛という治療をしていくなかで、普段の生活環境が育毛において重要だということが少しでもご理解頂ければ幸いです。

 

長くなりましたが、最後までご清覧いただきありがとうございます。

前田

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