お世話になっております!
鍼灸師の前田です!
この時期になると、転勤や入学、就職などで新生活が始まった方が多いのではないでしょうか。
特に最近は雨が続きますね。
これから梅雨にもなり、気分も晴れないという方もいるのではないでしょうか。
また、世間一般的に五月病と言われるほど、身体の不調を訴える方も多いのもこの時期ですね。
現代人の我々にとって、切っても切れないのが「肩こり」「首コリ」ですよね。
デスクワークや力仕事の方や近年ではスマートフォンの普及で必然といえば必然ですが、諦めている方もおられるでしょう。
少しでも皆様の生活が快適になるように今回は自宅で出来るメンテナンスをご紹介したいと思います!
まずそもそも「こり」というのはなんなのでしょうか?
「いやー、最近肩こりが酷くてさぁ」と聞いたことありますよね。
僕自身も患者様からこう言われることは少なくありません。
しかしこの「こり」というものが一体何なのかを知らないと対処しようがありません。
早速いきましょう。
ズバリ「こり」とは、「筋肉のハリ」だと考えてください!
「肩がハッている」「足がハッている」とも言いますね。
では「こり」の原因とは何なのか
大きく分けて2つあります。
1つ目は「動かさないことによる緊張からくるもの」
この場合は特にデスクワークやスマートフォンの操作などで、長時間同姿勢で作業することで一部の筋肉が緊張し続け、過剰負荷をかけてしまい、「こり」が生まれるということです。
2つ目が「使い過ぎによる筋疲労からくるもの」です。
この場合はアスリートや力作業が多い方に多く、筋肉が疲労している状態でケアをせずにいると「こり」が生まれるものです。
どうでしょうか。皆様も思い当たる節があるのではないでしょうか。
続いて、なぜ上記のようなことで「こり」が生まれるのかですが、
それは「血液」が重要となります。
我々の身体のほとんどの血管は筋肉中を通っております。
そして筋肉のポンプ作用により血液は身体中を循環しております。
「ポンプ?」となりますよね。
難しい話ですが、これを理解していただくことも重要ですので、解説したいと思います。
皆様は心臓のイメージとなると、「ドクンッ」というイメージがあると思います。
これは心臓から全身へ血液を送り出すときに心臓が収縮するために聞こえる心音です。
イメージ的には、ペットボトルに水を満タンに入れ、キャップを開けた状態で思いっきり握り潰すイメージでしょうか。
当たり前ですが、水は溢れますよね。このようなことが心臓でも起きているわけです。
しかし、人間の血管は全て繋げると地球2周半と言われるほど、人類最大の臓器です。
心臓の力だけでは身体の隅々まで血液を送り(動脈)、それを心臓へ戻す(静脈)には到底足りません。
そこで必要なのが、筋肉のポンプ作用です。
筋肉は皆さんご存じの通り、収縮と弛緩を繰り返しています。
例えば、肘を曲げるときだと、上腕二頭筋(力こぶがある方)が収縮し、上腕三頭筋(二の腕の方)が弛緩するといったように、我々が生活する中で筋肉は収縮と弛緩を繰り返しています。
そうすると、筋肉中を通っている血管も同様に押されて細くなったり、押す力がなくなり元の太さに戻るというような動きをします。
これがポンプ作用になります。
これは生きる上でとても重要なことです!
しかしながら、上述の1つ目「動かさない」だと、この筋ポンプが作用しないのはご理解いただけると思います。
2つ目の「使い過ぎ」はケアをしないと疲労だけが溜まってしまいます。その結果として満足に筋肉が動かせない状況になってしまいます。
そしてもう一つ大事なことが、血液の役割です。
血液は「酸素」や「栄養物質」を運ぶと同時に「疲労物質」を回収する役割があります。
ですが筋肉が固まってしまうと、筋ポンプも作用せず必要な栄養が運べず、疲労物質の回収も出来ません。
これら様々な要因が絡み合い、その結果として「こり」が発生するのであります。
どうでしょうか? 単に「こり」と言っても原因は様々です。上述したこと以外にもまだまだ考えられる原因はございますが、主な原因を理解していただけたのではないでしょうか。
では!お待たせいたしました!
いよいよ改善方法のご紹介!
目的はズバリ!「血流の改善」!
これに尽きます!
ではそれをするためにはなにをするべきか。
「温める」「冷やさない」です。
なぜ温めることが重要なのかも説明させていただきます!
よく耳にしますよね。
温めたら血流が良くなると。
なにごとも本質が大事です!
唐突ですが、皆さんは「焼肉」好きですか?
焼きたてのアツアツお肉は柔らかくておいしいですが、冷めたお肉は固くなっちゃって美味しくないですよね。
筋肉も「肉」です!
熱を持つと柔らかくなり、伸縮性が出るようになります。
スポーツをする前にウォーミングアップをするのもこういった理由からきております。
温まっていない筋肉をいきなり動かすと柔軟性がないために「肉離れ」などの怪我をしてしまいます。
こういった理由から
身体を温める(筋肉に熱をもたせる)と凝り固まった筋肉が緩み、滞った血流の改善がされ、肩が張った感覚や首が張った感覚がかなり軽減されるのです。
もちろんこれだけで治る人もいれば、マシになるだけの方もいるため一概には言えませんが、どうしても酷い場合は近くの治療所でみてもらうのが良いと思います。
また凝っているからと「ストレッチ」をする方もおられるのではないでしょうか。
実はストレッチと言っても「静的ストレッチ」と「動的ストレッチ」があり、凝りのタイプでするべきストレッチが変わります!
ストレッチについての詳しいお話はまた別のブログでさせていただきたいと思います!
いかがでしたでしょうか。
単に「こり」といってもその原因には様々な種類があります。しかし、どうしてそうなるのかというメカニズムが分かれば対応も出来ます!
今まで「とにかくお風呂で温める」となっていた方も「筋肉に熱をもたせて、柔らかくして血流を改善する」という意識になるだけでもかなり変わってくると思います。
最後に1つだけ注意点です。
自分が肩こりなのか分からないという方もおられるとおもいますが、「痛みがある」という場合には炎症が起きている可能性がございますので、受診することを強くおススメします。
炎症の場合は逆に「冷やす」ことが大事になってきますので。
長くなりましたが、最後までご清覧ありがとうございました。
鍼灸師 前田
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