育毛鍼灸

ヒト幹細胞培養液のご説明

お世話になっております。

鍼灸師の前田です。

今回は前田鍼灸院の育毛プログラムで使用している「ヒト幹細胞培養液」についての説明となります。

あまり聞き馴染みのない「ヒト幹細胞培養液」ですが、最近では美容分野でも大活躍しているものになります。

しかし、だからといってよくわからないものを塗布されるのは非常に勇気のいることだと思いますので、少しでも安全性の面だったり、効果というものをご理解頂けたらと思います。

まず、簡単に言うと、ヒト幹細胞培養液には多種類の成長因子が含まれています。

成長因子は育毛・発毛にも応用されており、薄毛の症状改善が期待できます。

そして私達人間の身体には、2種類の幹細胞があり、それぞれに能力があります。

1つは「多分化能」といわれる、様々な細胞(筋、骨、血球、皮膚、神経)に分化できる多能性をもつ幹細胞です。

もう1つは「自己複製能」といわれる、上記の「多能性」を保ったまま増殖することができる幹細胞です。

そしてそれら細胞は「ヒト幹細胞培養液」という名前の通り、人(ドナー)から採取した幹細胞を培養液で培養したものになります。

では本題の「なぜヒト幹細胞培養液が育毛において良いとされるのか」という部分ですが、これにはヒト幹細胞培養液に含まれる多種類の成長因子(サイトカイン)が大きな役割を担っております。下記は専門性の高い内容になりますので、無理に理解して頂かなくても大丈夫です。

主な成長因子がこちらになります⇩

成長因子名 主な効果
IGF(インスリン様増殖因子) 皮膚の再生 IGF-1は毛包細胞の移動生存増殖を促す
HGF(肝細胞増殖因子) 組織の修復/血管の新生
TIMP(MMP阻害因子) タンパク質の分解抑制
EGF(上皮増殖因子) ターンオーバーの促進(皮膚の細胞増殖をうながす)
TGF-β(トランスフォーミング増殖因子) 抗炎症作用/創傷治癒(傷を治す)
VEGF(血管内皮細胞増殖因子) 血管の新生/育毛・発毛
PDGF(血小板由来増殖因子) 細胞分裂の促進 毛母細胞増殖促進
FGF(線維芽細胞増殖因子) 血管の新生/創傷治癒 FGF18,13は成長期への移行を促す FGF7,10は成長期延長
KGF(ケラチノサイト増殖因子) 育毛・発毛

この中でも、VEGF(血管内皮細胞増殖因子)KGF(ケラチノサイト増殖因子)IGF-1は育毛・発毛が期待できる成長因子になります。

皆様からの質問でよく聞かれるのが、AGAにも効果があるのかということですが、個人差もあるため、一概には「ある」とは言えませんが、効果は期待できます。

脱毛の原因で1番多いと言われるAGA(男性型脱毛症)は脱毛ホルモンDHTが原因となる薄毛の症状です。

脱毛ホルモンDHTにより、ヘアサイクル(成長期・退行期・休止期)が乱れるとAGAの症状がはじまります。

ヘアサイクルとは

成長期:髪の毛が成長する期間
退行期:髪の毛の成長が低下する期間
休止期:髪の毛の成長がストップし、抜け毛となる期間

という3つの期間があり、ヘアサイクルが乱れると成長期が短くなるため、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまいます。
AGAでは額の生え際や頭頂部から症状がはじまる傾向があります。

額の生え際からM字型に、頭頂部からO字型に薄くなり始めた男性は、AGAの発症を考えてください。
AGAを発症すると症状が進行し、末期には額の生え際から頭頂部にかけてU字型に薄くなることがあります。

ヒト幹細胞培養液に含まれる成長因子は、脱毛ホルモンによって乱れたヘアサイクルの正常化が期待できます。(ヘアサイクルの正常化で育毛・発毛をうながす)
AGAを発症しても髪の毛を成長させる毛母細胞はまだ残っているため、成長因子による育毛・発毛が期待できるのです。

効果発現までにどのくらいかかるのかが気になる方は、こちらのブログも読んでいただけますと幸いです。

育毛ってどのくらいで効果が出るの?

 

そして最後にヒト幹細胞培養液のメリット(良点)と注意点をご理解いただきたいと思います。

メリット①:ガン化のリスクがほとんどない

 ヒト幹細胞培養液による育毛では幹細胞を直接注入していないため、ガン化のリスクが少ないです。
 

幹細胞にはいくつかの種類があります。

ES細胞¹(受精卵から培養する)
iPS細胞²(4つの遺伝子を体細胞に導入して人工的に生成する)
体性幹細胞

 ¹ES細胞は受精卵を使用するため倫理的な問題があります。
 ²iPS細胞にはガン化のリスクがあります。

 前田鍼灸院で使用しているヒト幹細胞培養液はガン化のリスクが少ない体性幹細胞です。

メリット②:副作用の心配がほとんどない

ヒト幹細胞培養液では成長因子で育毛・発毛をうながしている関係上、副作用の心配が少ないです。

 これに対して、AGA治療薬の「プロペプシア」などには、以下の副作用のリスクが伴います。

・性欲の減退
・勃起機能不全
・射精障害・精液量減少・精液の質低下
・発疹
・乳房肥大
・睾丸痛
・抑うつ症状
・めまい

また、頻度不明ではありますが、プロペシアには肝機能障害といった副作用も報告されています。
これに比べると、ヒト幹細胞培養液による育毛は、副作用が気になる方でもはじめやすいです。

メリット③:女性にも使用が出来る

プロペシアは男性のみが使用できるAGA治療薬です。

しかし、ヒト幹細胞培養液では男性はもちろんのこと、女性の育毛にも使用できます。

女性でも過度のダイエットや出産などでホルモンバランスが乱れると、ヘアサイクルの乱れから女性型脱毛症(FAGA)を発症することがあります。

ヘアサイクルの乱れによる薄毛が気になる女性でも育毛できるのがヒト幹細胞培養液です。

 

次に注意点です。

注意点①:ヒト幹細胞培養液による育毛料金は全額自己負担

自費診療は保険適応外となるため、料金は全額自己負担しないといけません。

クリニックでプロペシアの処方を受ける場合、1か月分で8,000円ほどの料金が目安です。

そのため、ヒト幹細胞培養液による育毛料金は1回あたりで考えるとプロペシアよりも高額になります。

しかし、プロペシアなどは飲み続ける必要があります。もちろん長期投与となれば副作用に心配もありますが、金額でみても結果的に薬の方が高くなります。

注意点②:ヒト幹細胞培養液による育毛は1回で実感するのは難しい

ヒト幹細胞培養液による育毛では、効果を実感できるまで3か月ほどかかります。(個人差あり)

そのため、院への通院が必要になるとお考え下さい。

通院頻度は個人差によって変わるため、気になる方はご相談ください。

 

 

いかがでしたでしょうか。

ヒト幹細胞培養液の魅力とメリット・デメリットを少しでもご理解頂ければ幸いです。

もっと詳しく知りたいことや、ご質問ございましたら気軽にご連絡くださいませ。

前田

 

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