育毛鍼灸

男性型脱毛症に対する鍼治療(一例)

お世話になっております。

鍼灸師の前田です。

今回は当院で行っている治療法とその意義について一部ご紹介させて頂きます。

全てとなると膨大な量となるため、分けさせて頂きます。

ではいきます

 

まず最初に今回ご紹介させていただきます治療法の目的をお伝えしておきます。

血流量の増加」です。

なぜ血流量が大事なのかは以前のブログで書かせて頂いているので、ご興味がございましたら是非ご覧ください。

 

もちろん皆様全員に同じ方法で治療させて頂いてるわけではございません。

しかしながら髪を育てることにおいては血流というのは重要な因子なります。

 

実際の治療では「頭板状筋」という筋肉の緊張緩和を目的とした鍼に加え、局所(気になる薄い部分)への鍼も行います。

  ※頭板状筋

「頭板状筋」とは首の辺りから、肩甲骨の間まで続く筋肉となります。

なぜここへ鍼をするのかというと、

後頭動脈」という頭皮に分布する血管が頭板状筋を貫通しており、

頭板状筋が緊張すると、中を通る血管が圧迫され頭皮に対しての血流量が減少してしまうからです。

先ほども申し上げた通り、血流というのは育毛においての重要な因子ですので、滞ってしまっったままではダメなわけです。

また、「百会」といわれる脳天あたりの万能ツボへも鍼をします。

 

この治療は研究でもしっかりとした報告があります。

⇩研究内容

Ⅰ.方法

頭板状筋と百会に鍼をし、低周波鍼通電装置という鍼に電気を流す機械で15分間の通電を行う。

頭皮の血流測定では「レーザースペックル血流計」を使用する。

Ⅱ.施術の流れ

施術前に10分間の測定

15分間の通電

再度10分間の測定

といった流れで行います。

この結果としては、初めに測定を開始した数値を100%と基準にした時に、

122%という明らかな増加を示したという結果になりました。

恐らくこれは後頭動脈の緊張が鍼刺激によって緩んだのと、軸索反射によっての血管拡張が引き起こした結果だと思います。

これまで何回も述べてきましたが、髪の毛を育てるうえで血流というのは非常に重要な因子だと考えております。

そのため、当院でもこの施術を取り入れているというわけです。

いかがでしたでしょうか。

今回は当院での施術の一例をご紹介させていただきました。

これはほんの一例に過ぎないので、

「全員が同じことをするわけではない」

「これしかしないというわけではない」

ということをご理解頂ければと思います。

最後までご清覧ありがとうございました。

 

 

 

 

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